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2011年度 活動報告

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定例会 12月11日(日) 

 2012年植林祭に向けて、苗の根回しと苗畑の整理を行いました。当初予定していた畑での焼き芋は、放射線の影響を考慮し、中止としました。作業小屋での会議も降雪のため中止となりました。

森の教室 11月27日(日)

 午前中は2004年の植林地の枝打ち、午後は2002年植林地の間伐効果調査区画で間伐を行いました。


定例会 11月13日(日)

 2002年の植林地内に設定した間伐効果の調査区画内で、全ての樹の樹種、樹高、直径、樹冠径を調査しました。調査の結果、15 m×15mの調査区内には、20種の樹種、76本の樹がありました。ヤマハンノキの大きいものは10mを超えるものがあり、ヤマハンノキ以外では、オオヤマザクラの6mが最高で、やはりヤマハンノキの成長の早さが際立っていました。1m以下の樹高から判断して、明らかに植林後に侵入してきたクリやミズキ等も見られ、植えた樹が新たな樹を呼び込む様子が確認できました。


森の教室 10月23日(日)

  2005年の植林地の調査区で植栽木の樹高を計測しました。2008年以来、3年ぶりの計測となりましたが、ヤマハンノキの大きいものでは7 mほどに育っていました。この樹は6年の間に5.85mほど成長しており、1年に1m弱成長している事になります。

 

木の実を拾う会 10月16日(日) 

 今回の木の実を拾う会は、去年と同じ場所の川原子ダム湖畔の森でコナラの実を拾いました。いろいろなキノコでいっぱいだった去年と違い、森でキノコを見かけることは殆どなく、肝心のドングリも去年ほど収穫できませんでした。午後に手作り教室でクリスマスリース作りを予定していたので、リースの素材集めも兼ねての木の実拾いとなり、下に向かいがちの視線が上の方にも向かい、例年よりも森をよく観察できたと思います。午後の手作り教室ではクリスマスリースを作りました。木の実やツタ等の天然の素材を前に、大人も子供も夢中になって、思い思いの作品を作りました。秋の森には、創作意欲をかき立てる素材でいっぱいです。今回の催しは子供2名を含む23名の参加者が集まりました。

森の教室 9月25日(日)

 ヤマハンノキの間伐の効果を確認するため、植林地内に調査区画を設定しました。間伐した場合と、無間伐の場合でヤマハンノキ以外の樹木に、どのような成長の違いが出るかを調査していきます。


定例会 9月11日(日)

 9月も半ばというのに、苗畑の雑草の勢いは衰えを見せません。中でもマメ科のつる性の雑草は、苗木をマントのように被い尽くしていました。雑草と奮闘すること2時間、被っていた蔦も取払い、苗木に新鮮な空気と、太陽の光を届けることができました。参加した皆様、残暑の中お疲れ様でした。午後は記念誌の編集会議をはさみ、植林地を訪れる動物の痕跡を観察しました。植林地に2本あるヤマナシの木にはするどい爪跡が残り、木の下にはヤマナシの実の残骸が散乱しクマが訪問した跡がはっきりと残っていました。2004年の植林地では、ところどころ掘りかえされ、給水タンクからオーバーフローした水で湿った所では、土をこねたような泥の中に、二本爪の足跡が残っていました。地面を掘りかえしたり、泥を浴びる習性、足跡から判断すると、もう一方の訪問者はイノシシのようです。植栽した樹の成長に伴い、植林地内の生態系も多様になり、大型のほ乳類も植林地内を徘徊するようになりました。9月に植林地内で5頭の野犬と遭遇し、身の危険を感じたという情報も寄せられています。安全を考えると当面の間、一人での植林地への立ち入りは避けた方が良さそうです。


森の教室 8月28日(日)

 4名の参加により、2002年と2003年の植林地を見学し、植栽木の現況を確認しました。当日見た感じでは、2009年から高枝切りノコギリを使用した枝打ちと間伐の効果が現れている印象でした。今回の観察を踏まえ、今後は実験区を設定して、間伐の効果を毎木調査する予定です。


定例会 8月7日(日)

 8月7日の定例会は、苗畑の草刈でした。猛暑にもかかわらず東邦運輸倉庫さんから6人(大人4人、子ども2人)参加していただきました。グリーンレンジャーは5人の参加でしたので、本当に頭が下がります、ありがとうございました。雑草は連日の暑さにも負けずとても元気で、小さな苗木がすっかり隠れて見えない状態でした。誤って苗木まで刈り取ってしまい、慌てて植え直したりすることも。木陰で休憩すると、どこからともなく涼風が吹いてきて・・・本当に気持ちが良いものですね。後半も頑張ろうと作業を始めた途端に、遠くで鳴っていた雷がぐんぐん近付いてきたので危険を感じ解散となりました。


森の教室&水環境の勉強(2回目) 7月24日(日)

 2006年の植林地でヤマハンノキの枝打ちを行いました。この植林地の三分の一ほどの面積が、横枝が混み過ぎて林床に日が当たらなくなっていました。この日の作業でヤマハンノキの下にある他の広葉樹も樹勢回復が期待できると思います。午後は水環境の勉強の2回目として、南蔵王野営場のつり橋下の川で水生昆虫とその成虫を探してみました。水生昆虫は前回よりも多く観察でき、昆虫ではないですがハコネサンショウウオも観察できました。前回観察した場所よりも豊かな生態系を育んでいる様子が観察できました。成虫はトンボ二種とカゲロウ一種、カワゲラ一種観察ができましが、昆虫の活動時間と合わなかったせいか、飛翔する昆虫はあまり観察できませんでした。今回は、森の教室を含め参加者7名でしたが、災害復旧ボランティアで福岡県から駆けつけ、現在亘理町で活動中の方も一名参加しました。この方には、震災後半分開かなくなった作業小屋の出入り口も直していただきました。亘理町の被災地と併せて、御礼申し上げます。今回の体験が、瓦礫撤去作業の疲れを少しでも癒すものであれば幸いです。

 

定例会&鉢森山「逆さけやき」見学 7月10日(日)

 12名の参加により、苗畑の草取りを行いました。連日30度を超える暑さが続き、当日の白石市の最高気温は33.6度を記録しました。酷暑の中での作業に体調を崩す方もいました。厳しい暑さの中、参加された皆様、本当にお疲れ様でした。夏場の畑作業は、日陰で休めないので、特に暑さ対策とこま目の水分補給、無理の無い作業に心掛けましょう。午後は逆さけやきを見学しました。このケヤキの樹は白石市のホームページによると、「嘉右衛門山の逆さケヤキ」とよばれ宮城県指定の天然記念物で、樹高22m、幹周は最大で2.25m、枝張りは東西36m、南北40m、推定樹齢は300年とあります。数字上のデータはともかく、山路
を歩いて実際にこの樹を目の当たりにすると、その樹容に圧倒され、数字以上のスケールを感じました。


植林祭 6月12日(日)

 今回の植林祭は、震災後三ヶ月ということもあり、災害で受けた様々な傷が癒されるには十分な時間が過ぎておらず、規模を縮小しての開催を考えていました。しかし、植林祭当日は、110名の参加者に集まっていただき、当初の心配は吹き飛んでしまいました。山元町で被災し、現在柴田町の太陽の村に避難している磯浜地区の方々からも8名参加いただきました。震災後初めての植林祭は、約800本の苗木を用意しました。参加者ひとりひとり、苗一本一本に震災復興の願いを込めて、しっかりと植え込みました。
  今回の植林地は丸太小屋の三方を囲むエリアでした。植林祭開催の時点では、特に銘をうつことは考えていませんでしたが、街の復興と樹々の成長を重ね合わせ、「震災復興祈念の森」として、参加した方々の心に刻まれたことと思います。

 なお、6月26日に予定していた「苗畑の整理とヤマハンノキの枝打ち」は天候不良と苗畑でヤマドリが抱卵中のため中止としました。去年は主が不明の卵の殻だけ観察できましたね。)


畑の草取りと水辺の観察 5月22日(日)

 予定していた作業は、天候不良のため中止となり、作業小屋で植林祭の役割分担を決め ました。午後は、三住地区の沢で水生昆虫の観察をしました。渓流に棲む代表的な昆虫3種(カゲロウ類、カワゲラ類、トビケラ類)の見分け方を学びました。この沢では3種類の昆虫のほかプラナリアも観察できました。おおまかな分類はできましたが昆虫がどの種に該当するか確認まではできませんでした。信州では「ざざむし」と一括りにしていると聞きますが、なるほどと思いました。


定例会 5月8日(日)

 10名の参加者により、植林祭用の苗の仮植を行いました。地力低下が懸念されていた畑ですが、いろいろな対策の効果が現れたのか苗の状態は良くなっています。植林祭では、去年よりも良い苗が用意できそうです。


森の教室 4月24日(日)

 山菜(コゴミ)取りと白石市共有地の枝打ちを行いました。


定例会 4月10日(日)

 去年発芽した苗の定植を行いました。震災後初めての定例会なので、人が集まるかどうか心配でしたが、参加者8名、久々に畑で汗を流しました。


スノーシュー散策(ノウサギの巻き追い実験) 2月20日(日)

 今シーズン2回目のスノーシューイベントは、近年にない豊富な雪と天気に恵まれ、最高のコンディションでした。ノウサギを探して丸太小屋から出発し2005年植林地を南下し、2003年植林地まで足を伸ばして小屋に戻りました。今回は、雪の上にノウサギやキツネ?タヌキ?正体不明の足跡が観察できましたが、残念ながら足跡の主には遭えませんでした。


総会 2月13日(日)

 柴田町 JR船岡駅コミュニティプラザにて2011年度総会が開催されました。各協議事項は討議の結果承認されました。総会当日は、東北学院大生の高橋さんが当会の活動を卒論のテーマとして取材に来て総会を傍聴しました。今後1年間、会の活動を取材する予定です。総会の後は、柴田町の「食のギャラリー花菜」で新年会が開催されました。


スノーシューをはいて野うさぎの観察に行こう! 1月30日(日)

 前日からの雪は、丸太小屋周辺を久々に、一面銀世界に変えていました。今回の企画は、冬の間、苗木を食害するノウサギが、植林地周辺の森にどれくらい潜んでいるのか調べてみようというものでした。巻き狩りと呼ばれるウサギ猟の手法を取り入れて、横一列に並んだ勢子役が大声を出してゆっくり歩きながら、一方向にノウサギを追い上げ、待ち伏せした一人が、飛び出してきたノウサギを数えようと目論みました。残念ながら、あまりの寒さのせいかノウサギはおろか、他の生き物も観察できず、今回は空振りに終わりました。 今シーズンは雪が多いので、次回に期待したいと思います。次回は2月20日に予定していますので、多数の参加をお待ちしております。

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