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2020年度 活動報告 

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〔定例会〕(仙台市荒浜地区海岸防災林植林地)12月13日(日)


 【森の教室】動物生態観察まとめ 11月22日(日)
 刈田岳か熊野岳か、頂上付近にほんの少し雪。今年最後の「森づくり自然園」通いなので、1年を振り返ってみる。動物生態観察を始めてどうだったか、面白くもあり、難しくもあったと。当初は、撮れるかどうか、どこに何が居てどう動くかサッパリ分からず、穴があるからアナグマがいるだろう位でカメラを設置していた。少しでも撮れていると大喜びしていたが、そのうち撮れる撮れない場所が顕著になってきた。
 それでも、獣類はイエネコ・ツキノワグマ・テン・トウホクノウサギ・ニホンアナグマ・ニホンイノシシ・ニホンカモシカ・ニホンタヌキ・ハクビシン・ヒメネズミ・ホンドギツネなど、鳥類はアオバト・アカゲラ・カケス・キジバト・ハシボソカラス・ヒヨドリ・フクロウ・ヤマドリなどの動画が撮れている。
 だが、生態観察として納得している訳ではない。みんなで動画の分析から始めなければと思う。
 作業小屋に着く。調べてきてくれた「動物の生態について」のレポートを土台に話が進む。大まかには、年間の生活サイクル・夜行性か昼間行動か・行動する範囲・食べ物・冬眠するか・特異な行動するかなど。
 来年は、まず季節の食べ物を主にカメラ設置場所を考えてみようと午後から下見に行く。森づくり自然園は、すっかり葉が落ち、枯葉の絨毯にもう木々の影が直線を引いている。来年また来ます。 参加者:7名
 ※次回12月13日(日)は、仙台市若林区荒浜の海岸公園センターハウス前10時集合です。
小鳥の森から不忘山を望む クロウメモドキ、彩遊の森 アナグマの森の風景

 【定例会、理事会】作業小屋・物置小屋の大掃除、理事会、観察路散策 11月8日(日)
 晴れだが風の強い日に。作業小屋への間道に入ると無数のツルウメモドキの紅い実が波打って迎えてくれた。
 大掃除班は早めに終了したらしく、観察路散策へと向かって行った。一方、冬季の定点カメラ設置はなかなか完了できず四苦八苦、ようやく終了、他のカメラの巡回に行く。彩遊の森駐車場付近、「アオバトだ、綺麗!」、初めての出会いなのに写真を撮るのを忘れた。そんなこともあって、昼ご飯も遅れをとってしまった。
 理事会は来年度も含めた予定を話し合う。その後、前回の動画とツキノワグマの纏めた動画を観賞。そして来年の動物生態観察をどう進めていくか、次回の「森の教室」で話し合うこととした。
 帰り際、時雨になり、虹が植林地を覆った。 参加者:9名 訪問者:2名
間道と彩遊の森のツルウメモドキ アナグマの森、イロハモミジと絨毯 リスの森、元の林の風景

 【出前】10月31日(土) 遊びのワンダーランドに参加
 柴田町で開催された「第2回 遊びのワンダーランド」に参加。遊びのワンダーランドは、子どもたちに豊かな遊びを提供しようと、木のおもちゃや工作、絵本の読み聞かせ、カードゲーム、おもちゃ病院などのグループが集まって開催している。今回はコロナウイルス感染症予防のため事前登録が必要だったため、参加者は少ない状況だった。
当会では、森にある素材(枝や木の実)を利用して子どもたちに思い思いの作品を作ってもらった。子どもたちは作品例の写真コピーや実際の作品サンプルを見て、何を作るか決めているようだった。最初は子どもたちに素材を接着してあげていたが、徐々に順番を待ち切れず、自分で接着するようになったのは良かったと思う。作品作りには子どもも大人も楽しんでくれ、お昼休みをはさんで午後に作業の続きをしに来る子どももいた。
(反省点)作業に使用したテーブルのあちこちに糊の小山ができてしまい、後片付けに時間がかかった。今後は今回使用したテーブルの上に紙を敷くか、別途専用作業台を準備するよう心掛ける。
(感想)子どもたちは実際の作品サンプルを見てから何を作るか決める場合が多いので、予めいくつか作品サンプルを準備しておくのが良いと思う。又、今回はほとんどの作品に目玉シールが使用され、準備した約100個の目玉シールをほぼ使い切った。グルースティックは20本入り1箱をほぼ使い切った。
目玉シールとグルースティックは忘れずに準備する必要がある。
大人も作品作りに挑戦! なかなか思うようにくっつかないよ〜 ひぇー!ヘンな生き物がいるよ

 【森の教室】笹枯れ地調査、紅葉観察 10月25日(日)
 久々に晴れ、喜びに溢れて出発。アレ、あれは蔵王の初冠雪か?!、近づくにつれて手前の山で見えなくなる。ン?、雨?、パラパラと落ちてきた、風も少し出てきた、甘かったか!今日も天気に少し見放されたようだ。
 したがって「笹枯れ地調査」は中止、晴れるまではと動物観察の動画を観ることにした。
 まずはリスの森、子熊2頭、親熊1頭の家族連れが行って、帰って来た、通っているのだろうか。「クマ注意!」の看板を各森の入口に掛けてはいるが、さらに「クマ注意!!!」して下さい。
 そしてアナグマの森、個人的にお気に入りのアナグマの動画。穴を覗きに来てコロンと寝て待ち、穴から出てきた別のアナグマとスリスリするシーンは微笑ましい。親子か兄弟か、それとも・・・・・。
 早めの昼ご飯にし、晴れを待つ。陽射しが来た、巡回と観察に分かれて行動。後ろの不忘山は紅葉しているようだが、自然園内はまだと言っているよう。イノシシの鼻は頑丈なんでしょう、餌を求めて観察路や砂利道さえも掘りつくしている。鳥の巣箱で産まれ、枯葉に包まれていたネズミがいない。成長して出て行ったのだろうか、それともテンに襲われてしまったのだろうか。今日も自然のいとなみを教えてもらった。 参加者:5名
初冠雪、イノシシの食事跡 ツキノワグマ親子、巣箱とテン アナグマの親子かな?兄弟かな?

 【定例会】10月11日(日) 親子行事開催
 今日は、久々の親子行事。今年度はコロナウイルス感染拡大予防により外部からの参加は見合わせていたが、バスでの移動を注意すれば自然観察はできる、との判断で実施した。しかし、なんと雨降りに。昨年は台風上陸により、親子行事は中止となったが、今年も台風14号の接近で開催できるかどうか気をもむこととなった。幸い台風がそれてくれたので一安心。それでも、一日中小雨が降り続けた。
 参加者は、柴田町在住の親子で、2組のキャンセルがあったため3組の親子となった。子どもは5人(8才のアオバ君、ユウ君、5才のミナト君、ヒヨリちゃん、3才のエミちゃん)だった。
雨なので、最初に動物の動画を観た。「あっ、ツキノワグマだ!」と、「クマ」ではなく「ツキノワグマ」という言葉が飛び出す。水飲み場でイノシシがごろごろしていると「イノシシが虫とってる。」飛び立った鳥を見て「カケスだ!」と、とにかく反応が早い、よく知っている。ヤマドリの長い尾や、クマがフンをしながらクワを食べている様子も喜んで観ていた。
次に、枝や木の実を使ってクラフト作りに挑戦。まだ5才の子が次々に枝や木の実をつないで、素晴らしい作品を仕上げていた。まるで森の芸術家! 大学生2人が参加し、子どもの作品作りを手伝ってくれて、それぞれユニークな作品を仕上げることができた。
早めに昼食を済ませ、午後はリスの森で遊ぶ。子どもたちは、元気いっぱい。
草木の説明をしていて、ちょっと目を離すと、小さい子たちが道路をどんどん進んでいき、追いかけるのが大変だった。ツリーハウスは、やはり大喜び。最初登れずに降りてきたヒヨリちゃんも、みんなが登ったのを見て再度挑戦。3才の子も怖がらずに登ることができ、記録更新!となった。ターザンロープも大喜び。8才と5才の男の子たちが、完全にはまった。小雨が降る中、リスの森を散策して活動を終了。
 丸太小屋に戻る途中、「早く小屋に戻って、中でごろごろしたい。」という声も聞かれた。戻ると、ロフトで大騒ぎ。小さい子が落ちないか心配するほど、活発に動き回っていた。最後に、お母さん方や学生に感想を言ってもらう。ヒヨリちゃんも自分から手を挙げて「楽しかった。ツリーハウスも登れた。」と話してくれた。
午後2時に終了。雨ではあったが、楽しんでもらえたようで良かった。今回の活動は、緑の募金の支援を受けて行った。
              (参加者 親子行事に10名、見学者2名、会員8名 計20名)
Group1、完成 ツリーハウスとターザンロープへ ターザンになれた人、もう少しの人

 作業小屋案内板、採集禁止表示板、クマ注意表示板製作 9月27日(日)
 午前で帰らなければならない方がいるようで、もう表示板の貼り方をしていた。貼り終わると板への接着や穴あけネジ止めを2人にお願いして、訪問して下さった方の案内と動物観察カメラの巡回に分かれて外に出る。
 作業小屋に帰って、急ぎ前回の観察動画を見る。今回の目玉はアナグマの行動だ。チマキ笹などを集め、抱えて巣に運び入れている。何回も繰り返していました。もしかしてお産かと思いましたが、季節がら敷き詰めた草などで寝床にするのでしょう。雨が降って巣の中が濡れると、寝床の枯れ葉を外に出して「布団干し」をするなどと言うこともあるとか。獰猛なわりには繊細なところも、なんか愛着を感じてくる。
 お昼、今回も鍋で差し入れの「〇〇〇汁」をいただく。そんなに年じゃないが懐かしい味、こんなに具沢山は初めて、自分の弁当を控えてお代わりしてしまいました。唐辛子をパッとかけるとまた一段と風味が・・・。まさにハッとした美味しさ、まさに食欲の秋にふさわしい、ご馳走様でした!!
 お腹いっぱいになったところで、ちょっと力仕事をすることに。小雨も止んだよう、ヤマブドウの棚を拡幅するために移動する。みんなの作業尻目にこっそり実を1つつまんでみる。他のより甘い、美味しいブドウだ。丸太を組み合わせ、番線で結ぶ。途中、雨が降ってきた。さらに補強のため脚立で支えて作業終了とする。
 もう少しでストーブの欲しい頃、作業小屋に帰っての薪割り体験、いかがだったでしょうか。参加者:8名
案内・禁止・クマ注意表示板 アナグマの寝床作り_アナグマの森_9月8日 ツルウメモドキ、ツリフネソウ、サラシナショウマ

 樹木名板製作 9月13日(日)
 前回予告しました、アナグマの森37枚、リスの森58枚、÷3が待っておりました。まずは初めての皆さんに作業順を説明し、チームを組んでもらい、いよいよスタート。1枚目は当然ながら2人で試行錯誤、でも、いい感じです。切断作業班も待機、さながら家内工業の様になる。こうやった方がいい、ああやった方がいいとお互いに阿吽の呼吸が生まれてきた。枚数はさらに÷3組だったので、緊張した時間はあっという間、全て貼り終えてしまいました。いい出来栄えです、ありがとうございました。切断と穴あけが終わると、森ごとに仕分けし、お昼ご飯とする。
 小雨だが止む様子もない、完成した樹木名板を木々に設置するのは中止にし、ロフトの掃除をしたり、乾燥させて置いた間伐材をコースター状にして、どんな装飾などにしたらいいかアイデアをいただく。
 観察動画を静止画にした白黒写真、暗闇の中に尾を引く残像を見ると「リス」の様にも見えるが、跳躍距離が長い・木の上まで飛ぶ・白っぽいので「ガ」じゃないのかと。動画でも確認するが、速くて判らない。丸太に一瞬止まった写真にマークを付けてルーペで見てもらう、「ネズミ」だなと。残念、「リス」ではなかった。 参加者:11名
樹名板作成_1 樹名板作成_2 ツリバナ、ガマズミ、オニドコロ

 樹木名板製作 8月23日(日)
 樹木名板189枚作る・・と、÷3を先に言ってほしかった。皺にならないように気を使う作業、前回の出来栄えに懲りて気が重くなっていた。再度作業の説明を聞きながら、2人でやったらどうかとの案がでた。なるほどと一応納得したが、お互い緊張が走る。「気泡を作るな」とのプレッシャーを聞きながらテーブルを挟んで向き合う。やってみる。1人が少しずつ糊面を剥がしていき、それに合わせて相方が上面をこまめにこすりながら貼っていく。どうだ?、GOOD!!、前回にない出来栄えにみんな満足する。さらに1枚1枚慎重に仕上げて、彩遊の森の30枚程を午前中に貼り終えた。
 午後、その切断と穴あけ作業をしている間、動物観察班は各地点のSDの回収とカメラの位置調整に向かう。活動日、久々に雨の降らないのは歓迎だが、防虫ネット帽子を被りマスクをしての移動は辛い、時々休む。林に入ると蚊が容赦なく襲ってくる。早々に終わらせたいところだがテスト微調整は欠かせない。帰ると、樹木名板作りも終了し後片付けをしていた。
 次回はアナグマの森37枚、リスの森58枚、÷3が待っていると思います。よろしくお願いします。 参加者:5名
樹木名板貼り付け手順 樹木名板切断、穴あけ アキアカネ、オオバクロモジ、オミナエシ、ツユクサ

 定例会(樹木名板設置)8月9日(日)
 今回も雨、予定の樹木名板設置は様子見として、動物観察の動画を観ることに。準備の間、新しい方が入ったのでお互い自己紹介をする。今回はツキノワグマがクワの木に登って実を食べてる念願の姿を観る。その木の上からウンチしてくれたシーンはビックリ、サービスだったんだろうか、1回だけではなかったし・・。
 ここで6月28日の記事の訂正とお詫びを申し上げます。「フクロウ、360°程くるんと回る首に愛着を・・」と感じたことを書きましたが、調べてみたら「270度回る」説が多いようです。申し訳ありませんでした。
 雨も小止みになったので、予定の「マイツリー樹木名板設置」のためリスの森へ向かう。2016年から雨風にさらされてきた旧樹木名板が外され、新樹木名板に取り替えられた。2016年はツリーハウスの完成した年でもあり、忘れられない。写真を見ると、作り方からして時代の変遷の速さも感じる。(今年の写真は6月28日参照を)
 他の森の樹木名板も取り替える準備中なので、今回の失敗談が照会された。作成日が決まり次第、手をお借りします、事前に襖貼りとかで皺にならないよう練習して来て下さると助かります(笑)。 参加者:11名
ツキノワグマ、桑の実を食べる マイツリーの樹木名板更新 クリ、ヤマナシ、オトコエシ、クルマユリ、タチギボウシ
2016年3月_樹木名板、形どり-仕上げ 2016年3月_樹木名板、穴あけ-防腐剤-乾燥 2016年4月_ツリーハウスの基礎作り始まる

 【森の教室】7月26日(日)
 朝、作業小屋へ向かう途中、鎌先温泉を過ぎたあたりから霧が出てきて、どんどんどんどん濃くなり、前も左右も全く見えない状態になった。ライトをつけ速度を落として、目の前の白線だけを頼りに進んだ。長年通っているけれど、これ程の濃霧に遭遇したのは初めてだった。
 今日は、雨が降ったり止んだりの空模様だった。午前中は動物の生態観察用カメラの確認を行った。クマ用に設置した彩遊の森のクワの大木のカメラには、見事に待望のクマが写っていた!木に登ってクワの実を食べる様子が撮影できて、感動した。皆さん、会のホームページでぜひ見てください。
 午後は、薬草のアマチャヅルを採集する班と、カメラの設置をする班に分かれて活動した。薬草は多くの種類を採集できるので、健康のためにも関心を持つことが大切だと思う。自宅に持ち帰ったアマチャヅルを蒸してから炒って飲んでみたが、あまり味がしない。ポットに入れて時間をおいてから飲むほうが良いようだ。
 カメラは、まだ撮影できていないリス用に、ツリーハウス近くの平均台の傍に設置してみた。近くのスギの皮がはがれていることから、リスがいると判断したため。さぁ、撮影できるかどうか、次回の定例会が楽しみ!
                                                             (参加者4名)
アマチャヅル おいしそうなタマゴタケ リスの仕業かな?

● 7月12日(日)仙台市荒浜地区海岸防災林の計測
宮城県・仙台市と協定書を交わした『みやぎ海岸林再生 みんなの森林づくり活動』も3年目を迎えました。計測は、2019年の7月、12月に続いて3回目です。
梅雨のさなか、大雨が心配でしたが、集合場所であるセンターハウスへの移動中は小雨で、計測を始めるころには雨が止んでくれました。私たちの植林地は、他の団体の木よりも大きく育ったヤマハンノキが目印で、遠くからでもよくわかります。思っていた以上に木の成長が早く、草の被覆度は十分、蔓はほとんどなし、の良好な状態でした。詳しくは仲村さんの報告書をご覧ください。
11時前に計測を終了、蔓取りは必要ないので他の団体の植林地を見学しました。クロマツが多い中、タブノキやサクラを植えたところもあり今後が楽しみです。
11時にセンターハウスに着き、早めの昼食となりました。建物の中は、コロナ対策のため距離を取ってテーブルが置いてあり、残念ながら話し合いができません。間もなく清掃ボランティアの団体さんが入ってきたため、早々に解散となりました。
建物を出るころには雨が強くなり、雨の合間に計測ができたのはラッキーでした。 (参加者:13名)
調査木測定 防災林の植林風景 調査木抜粋

● 森の教室(樹木名板作成)6月28日(日)
 午前は雨、まずは前回の動物の動画を観る。日中にツキノワグマは初めて、注意喚起をする。ヤマユリの咲く頃なのだが1本も残さず根を食べつくしてくれたイノシシ、短い尻尾をプルンプルン忙しく振る、体がかゆいのか木にゴシゴシこすりつけているのも、そして今年産まれたウリ坊3匹の可愛いいしぐさ、アナグマ・キツネ・タヌキ・ハクビシンも常連になった。そして新顔フクロウ、360°程くるんと回る首に愛着を感じる、ヤマドリやキジバトも撮れていた。
 今日の作業は「マイツリーの樹木名板作成」。A4アクリル板に樹木名を印刷した薄いシートを貼り、その上に印字保護用の透明シートを貼る。思うようにいかず、お互いにけなし合い、諦めと言い訳をしながら、空気の膨らみや皺を無くすのに懸命に、完璧な仕上前に全てを貼り終えてしまった。表具師さんに脱帽です。午後は裁断と穴あけをする。
 晴れてきたので、動物観察班は各森へ。今回はヤマグワの実が紫に、オオヤマザクラ・ウワミズザクラの実も紅くなりつつあるので、狙いはツキノワグマ。木に登って食事をするところが撮れたらと念入りに設置した。
 樹木名板69枚完成。帰宅途中、周りが見えない程の豪雨、道路は冠水、山を下りたら青空! 参加者:4名
タヌキ、ツキノワグマ、フクロウ、イノシシ、ウリ坊、ヤマドリ 本日の作業、マイツリーの樹木名板作成 ノアザミ、セイヨウノコギリソウ、ウツボグサ、ホタルブクロ、ハルジオン

● 枝切り作業(彩遊の森)6月14日(日)
 「イベント:ヤマハンノキ伐倒」の予定をコロナの影響で中止したが、少しずつメンバーの顔ぶれも揃ってきた。
 ようやく梅雨に入ったが一向に雨が降らないと言っていたら、今日に限って午後から降る模様。午前だけならばと、さながら薙刀で出陣するが如く高枝打ち鋸を立てて彩遊の森へ。作業よりは植物観察の感じだが、セミも鳴き、ウグイスも囀る、それにテンポよく休まず鳴くカッコウにせき立てられてか、たまには枝を切り落とす。花は、バイカウツギ・ツルアジサイ・ガマズミ・エゴノキなど白物が多い中、クリンソウ・ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)が映える。
 三蜜に気を使い昼食、動物の動画鑑賞。今回はなんてたって、日中にキテンが撮れていたこと。あと、子ギツネはなんの警戒もしないが、大人ギツネは罠にはまった経験があるのか異常な程警戒心を示したのに驚く。 
 雨が来るというので動物観察班は早めに現地に散る。が、途中から天の恵みを受けた。 参加者:13名
枝切り作業(彩遊の森) ノイバラ・ガマズミ・オオナルコユリ・クリンソウ ツルアジサイ・サンショウ・ゼンテイカ・バイカウツギ

● 不要枝切り、ヤマツツジ等の観察など 5月24日(日)
 アナグマの森に入る。マイナスイオンかは別にして、新緑と透ける淡い光に吸い込まれそうになる。空も見えない程に成長してくれた木々の若葉、これが私たちを生かしてくれているのかと思うと、つい、涙が出そうになる。
 それを切り裂くように鋸の音、日陰になり成長を妨げられている木のために不要な枝を切っている。汗だくになり作業終了、イヌザクラの大木の下へ。イヌザクラ・ウワミズザクラ・シウリザクラの花の付き方の違いを学ぶ。
 昼食後、動物の生態観察の話になり、前回撮れていたキツネの親子やハクビシンの写真を回し見する。
 そして彩遊の森へ、久しぶりにサクラスミレに会う。ツリバナや初々しいワニグチソウ、そしてヤマツツジ・レンゲツツジなどを観ながら、アカシデ・イヌシデ・クマシデなどなど標本採集しながら進む。なんか臭気がただよってきた、この木は何か、コクサギだと言う、成程と納得、早々に離れる。でも、いい一日でした。  参加者:8名
枝切り作業 レンゲツツジ・サクラスミレ・コンロンソウ エゾタンポポ・スミレ・ワニグチソウ

● 定例会(散策等)5月10日(日)
 作業小屋前でツリーハウスの梯子を作っている。下のも壊れたので新しくするとのこと。早めに出て来て作業してくれたらしく、もう完成した。設置方々、今日予定されている全コース散策へと向かう。
 時々小雨。まずはヒカゲスミレが初めて花を咲かせたのに感動。桜はサトザクラ以外は散り始めているが、花よりも目を引き付けるのは若葉たち、特にブナの若葉が輝いて見える。8m越えに成長している本数が増えてきているのも頼もしい。トチノキやホウノキは上で葉を傘の様に広げ、幼木も下で小さく広げ、何か言いたそう。
 昼食後、動物の生態観察の動画をみる。前回はキツネがオシッコでマーキングやウンチをする映像を見たが、今回は、待ちに待ったテンの映像を見ることができた。やはり住んでいたんですねえ、日中の姿も見たい!
 また散策へ。ヤマナシは満開、ズミはもう少し、カマツカやサワフタギ、バイカツツジ、サルナシなどはまだ、これからが益々楽しみ、メグスリノキの前では黒田官兵衛目薬伝説まで話題にのぼった。 参加者:10名
森の散策_1 森の散策_2 森の散策_3

5月の活動報告
【定例会】5月3日(日)
 気持ちよく晴れて温度も高い。(2日は30度を超える暑さとなった)
午前中は2班に分かれて活動。仕事をする班は、3つの森を歩きまわって境界線の確認を行った。蔵王の春を満喫する班は、彩遊の森をゆっくり歩く。足元のタチツボスミレやエイザンスミレ、フデリンドウなどの野草を愛でながら、「こんなに、のんびり歩いたのは初めてだね。」と言い合う。たまには、こんな時間があってもいいなぁ。突然、散策路の左右に満開のオオヤマザクラが何本も現れ、まさにサクラ通り。「来年は、ここにベンチを置いてお花見をしたいね。」と盛り上がった。
 昼食後は、撮影した動物の鑑賞会。生態観察の結果は次の通り


(所感)
 ・イノシシ:活動時間帯は18時〜20時の間が多い。
 ・ウサギ:1度観察されただけであるが、深夜の12時頃である。
 ・5時から15時の間に観測された動物はいない。
 ・4月26日と5月3日は会の活動日の影響で終日観測されていないと思われる。

 午後は、境界線の確認をする班と、山菜取りや動物観察のカメラを設置するなど自由にする班に分かれて活動した。作業小屋前のコゴミを初収穫。来週の定例会あたりが最盛期になりそう。夕食に収穫したコゴミを食べながら、コロナウイルスがなければ、今日は春を食べる日だったことを思い出した。
                         (参加者7名)
エイザンスミレ キジムシロ ヒトリシズカ

【森の教室】4月26日(日)
スミレやコブシが咲きだし、オオヤマザクラも淡いピンクの花びらがほころんで、いよいよ南蔵王に春が巡ってきた。作業小屋前のコゴミは、5月12日の定例会あたりで収穫できそうである。今日は、自然の中でコロナウイルスの喧騒を忘れリフレッシュできた一日だった。
 4人の参加者が、樹木の計測や枝打ちの班と、動物生態観察の2班に分かれて作業を行った。樹木の計測は午前中、12日に終わらなかったアナグマの森で行った。8m以上だと思われる木を探し、4mの棒を立てて樹高を測り、8m以上であれば胸高外周を測る。昨年は180本あったが、今年は240本になった。7.5m位の木が多数あることから、来年はかなりの数となりそうである。上を見上げてばかりいたので、首が痛くなったと嘆く声あり。
 動物観察班は、午前中に12日にリスの森に設置したカメラを撤去した。調査結果は下記の通り。

目的:トガリネズミの観察
方法:ブナの木の近傍に米を置いておびき寄せ、自動カメラで撮影する。
期間:2020年4月12日〜4月26日
場所:リスの森内ブナ林
結果:トガリネズミは観測されず、ほとんどがカラスに食べられた。
所感:
1)カラス
今回は風の強い日や雪の日もあり、動物観察には適さない天候もあったにもかかわらず、カラスが平然と米粒をつついて食べていたのには感心した。このような天候の日で動物が観測されたことは今までなかった。それにしても、あの大きなくちばしで小さな米粒を食べるのは難儀なことだったと思う。というのは、米を入れた器が固い金属の平らな丸盆だったので、くちばしの先が平らな金属面にぶつかり、食べにくいのである。こちらはカラスをおびき寄せようとは思っていなかったので・・・
2)キツネ
丸盆ににおい付けをして立去り、2日後に再来したのを観察できたことは収穫だった。
3)イノシシ
毛深い体で本来のイノシシに近いのではないか。
4)金属製丸盆
この容器は天気の良い日は日光の反射光によりカメラが誤写することが判明した。一例をあげると4月15日10時55分から14時7分にかけて3枚の静止画と30秒の動画を連続撮影していた。この結果、3時間12分で11.3[GB]使用していた。これはこのカメラで使用可能な最大メモリーサイズ32[GB]の約1/3を約3時間で使ったことになる。

 昼食後は、動物観察班が準備したスクリーンで、作業小屋の流しに現れたヒメネズミを鑑賞した。夜中に小さなネズミが2匹来て、石鹸をかじったり動き回る様子が可愛い。ホームページにもアップしているので、是非ご覧を。午後も2班に分かれて作業。枝打ち班は、彩遊の森でヤマハンノキやマツの枝打ち。マツはかなり枝を伸ばしていて、伐っても伐っても終わらず次回に持ち越しに。高枝鋸で高い所の枝を何本も伐ったため、腕が悲鳴を上げている(私だけかな?)。
樹木名板班は、新たな樹木名板作成の準備を行った。コロナウイルスが収束したら、みんなで作業をする予定。
 作業が終わり、駐車場を出て間もなく大きな虹がかかった。「三密」とは程遠い山仕事の心地よい疲労と、久しぶりの虹を見て、何とも幸せな一日となった。
                           (参加者4名)
枝打ち作業-1 枝打ち作業-2 枝打ち作業-3

● 定例会(樹木成長調査、「春を食べる会」打合せ) 4月12日(日)
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本日、「5月3日(日)、春を食べる会・ブナの森コンサート」の中止を決めました。準備されている方々には申し訳ありませんが、ご理解下さい。但し、「森づくり自然園」は開放してます。
 現在の自然園は、林床ではカタクリなどの草花が咲き始め、ヒメギフチョウが2匹(頭)飛び交うのを確認しました。木々の花はキブシが咲き、コブシがほんの数輪咲こうとしており、当園自慢のオオヤマザクラはまだ先のようです。
 本日の作業、リスの森から「樹木成長調査」を開始。測定器などないので、長さ4メートルの竹竿を木に沿って立て、その何倍かをかけ、昔ながらの方法で高さを求める。ベテランになると誤差も少なくピタッと決まるのだが、周りのメンバーがそれにケチをつけると、多少の修正が入ったりする。いつもながら、このコミュニケーションがこの会の魅力か。
 午後も彩遊の森を測り、アナグマの森は本数が多いというので後日とする。今日の結果発表があった。皆さんの手で植林し、毎年8m越えに成長している木が増え続けているのに拍手!、詳細は別途報告致します。
 別班はマイツリーの報告のための計測と動物の生態観察の準備をした。 参加者:12名
樹木成長調査 マイツリー測定、アナグマの穴 森づくり自然園の花たち

● 森の教室(ツリーハウスの梯子作り、観察路整備)3月22日(日)
 コロナ治まらず、春に3日の晴れなしか、今日も雨が降ったり止んだりスッキリしない、観察路整備は中止に。
 だが、梯子は完成させないと安全にツリーハウスに上がれない。まずは、乾燥した栗の木の表面をきれいにする。それに少し溝を掘り、横木(足場)を付ける。下穴をつけてから長めのスクリュー釘を電動工具で打ち込んでいくのだが、鉄道の枕木や家の土台に使われた硬くて湿気に強い栗の木は手強い。なんとか昼まで終わらせる。
 午後1番、軽トラに乗せる、結構重い。ツリーハウスの踊り場になんとか上げて、安定させる。なかなか当会らしい風情のある出来栄えにほっとする。以後、動物生態観察と棚作りに分かれた。棚はなんの棚か想像を・・・。今秋は無理かな、数年後には見事な景色が観られると思う。山葡萄の棚は別途計画中。 参加者:4名
ツリーハウスの梯子作り ツリーハウスの梯子設置 彩遊の森、棚作り

 定例会(樹木名板の確認・整備) 3月8日(日)
 あいにくの雨だが、新型コロナウイルス対策物流のためか樹木名板の材料が遅延、予定作業は中止し作業小屋の整理に変更。一方、倒木が他の樹木の成長を妨げるのを放って置けないというので外の作業班も組む、前回の吹雪に比べればなんのその、リスの森から巡回を始める。
 倒木はほとんどがヤマハンノキ、蔵王おろしになぎ倒されて周りの木々に寄りかかっている。チェンソーが響き根元近くを切断、そして下がってくる幹を徐々に切断しながら先端に移動していき、林床に落としていく。それを受け止めていた隣の木、まさに肩の荷がおり、そっと背伸びしたような気がする。
 フキノトウがちょっぴり顔を出していた話などしながら昼食、作業は終了とした。 参加者:9名
倒木処理_1 倒木処理_2 ヤドリギ、フキノトウ、アナグマの足跡?

 スノーシューで歩く会(観察路散策、動物の足跡観察) 2月23日(日)
 出発時は雨、南蔵王七ヶ宿線から作業小屋方面へ入ると雪。車一台のわだちに沿って進む。作業小屋に入ると、新会員さんを紹介され、雨も吹雪も吹っ飛んだ。こちらこそ、よろしくお願いします。
 とは言え、この吹雪、若干二の足を踏む。武装をして外へ、積雪はさほどでないパウダースノウを踏みしめ、リスの森へと向かう。冬の風物詩蔵王おろしによるヤマハンノキの倒木を見、樹木の葉芽・花芽を確認しながら、アナグマ・彩遊の森と散策をする。消えそうなキツネの足跡をわずかに見、まさに白の世界をさまよって楽しんだ。
 小屋に戻り、薪ストーブで温まり昼食。今年の抱負を語り、新型コロナで締め、早めに帰宅。 参加者:4名

リスの森へ、ツリーハウス アナグマの森、カラマツ林・イヌザクラ 彩遊の森、不忘山見えず

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