home


2025年度 活動報告 

 >2024年度

7月13日(日) 草刈り、クズの処理、不条枝切り、看板立て、定点撮影
 2日ほど涼しく体調も回復したのに、今日は暑くなりそう。貞山堀の橋上から恐る恐る植林地を眺める。ひとつ、鬱蒼としている林が見える。少しホッとして近づく。植林地内は下草を刈ってくれていた。急ぎ足で地内を廻ってみる。そして、またホッとする。ほとんど皆さん元気なようだ。昨年秋にはもうダメかと思っていたものさえ、新芽を出し、初々しい葉っぱを広げている。今年もヤマハンノキが守ってくれていたのだろうか。とは言え、自然は厳しい、全てが生き抜くことはかなり難しい。
 それを少しでも救ってくれるものをと、宮城県農業高等学校の皆さんが訪れてくれた(その内容は別記)。
 実証実験終了後、新しい看板を立て、枝打ちをし、植林地の周りの葛の蔓などを切る。スッキリしたと思ったが、このままだとヤマハンノキの枝が陽射しを遮り過ぎて他の植林木の成長の妨げになる、もっと下枝を切るべき、次会は高枝鋸を持って来るべしと。了解し、今日の作業は終了とした。 会員参加者:11名
 いつもの東屋で昼食、こんな川柳が照会された。「津波後の 植林仲間 増えてきた」、日頃から自然と植林・育林の大切さを心がけたいと思います。
荒浜植林地内_2025.07.13 ウワミズザクラD、ケヤキ@ ブナ@、ミズキA
新看板設置 草刈り、クズの処理 不条枝の処理
宮城県農業高等学校科学部の生徒さん8名と顧問の先生が、植物活性剤「桜色活力剤」を散布に来てくれました。「桜色活力剤」は、宮農の科学部の皆さんが研究・開発を進めてきたもので、植物の高温・乾燥・塩害に対する耐性を高める効果が期待されています。東日本大震災後に露地試験や被災地へ桜を植える活動を通じて実証を重ねてきました。
今回は、当会の荒浜海岸林において、桜以外の広葉樹にも効果があるかどうかの実験です。約300本植樹した中から、計測調査をしている木で、生育の良くない木を選んで活力剤を散布していただきました。ケヤキ(2本)、コナラ、カスミザクラ、アカシデ、ウワミズザクラ、アベマキ、ミズキ、イタヤカエデ、イヌザクラの10本です。今日の活動は、東日本放送、仙台放送で放映されました。
10代の若い人たちが活動に参加してくれて、とても楽しかったです!南蔵王の植林地にも来てくれると嬉しいですね。今日は温度が高かったのですが、ヤマハンノキが木陰をつくってくれているので、暑さは気になりませんでした。
8月の海岸林の活動では、会員だけで頂いた活力剤を散布します。
    参加者:宮農生・先生9名、保護者1名、会員11名 計21名
「桜色活力剤」現地実証実験_2025.07.13_13 「桜色活力剤」現地実証実験_2025.07.13_21 「桜色活力剤」現地実証実験_2025.07.13_22
「桜色活力剤」現地実証実験_2025.07.13_27 「桜色活力剤」現地実証実験_2025.07.13_32 「桜色活力剤」現地実証実験_2025.07.13_35
活力剤の希釈準備 活力剤の希釈作業 希釈された活力剤を散布

6月22日(日) 海岸林の看板製作、自然観察、フキ採り
 途中「キンコンカンコン」とスマホが騒ぐ。駐車場に入り確認、「こちら蔵王町です。本日午前8時30分、台風接近に伴う災害が・・警戒レベル4避難指示発令」と。空を見上げながら「訓練」だと再確認する。
 今日は看板製作ということだが、作成していた予備の看板を使用することにして、杭の作成にリスの森に行く。何故って、そこに杭になりそうな丸太があるから。ま、ツリーハウスの予備材と言うところか。今どきは杭を作るにも鋸や鉈などは使わないようで、チエンソウであっという間に2本出来てしまった。
 残りの時間どうするのかな、リスの森散策に。クマが食べられる程にウワミズザクラの実はまだ熟していない様だ。ちょっと寄り道してフキ採り。そして元のブナ林に入る。クマの爪痕を残したブナの大木の先にモミジなどの大木が林立して青空へ突き抜けている。植林地もその内こうなるんだろうかとワクワクする。一方、地面には寿命が尽きたであろう大木が2本横たわっていた。これも自然の摂理である。
 作業小屋に戻り、昼ご飯にし、午後は彩遊の森を散策。撮影対象のクワの木にクマが登った形跡があった。気になっていたタンザワサカネランは見つからない。ヒトツボクロを見つけ、気を静める。 参加者:5名
 次会7月13日(日)は、仙台市荒浜海岸公園センターハウス10時集合です。お間違いないように!!
リスの森、杭作り 倒木、ブナ サルナシ、キンモンガ、ヒトツボクロ

6月8日(日)自然観察、フキ採り
 蔵王連峰の残雪を見ながら到着。小屋周りにはクリンソウやゼンテイカ(ニッコウキスゲ)が咲き初めていた。森では鳥の声が頻りに聞こえ、植林木の新葉が太陽を遮っている。植林以前のススキの原野は何処へやら、森は倒木更新が繰り返される程になった。その倒木はチエンソウで切断・整理され、森が綺麗に維持されている。いつもありがとうございます。
 ミーティング後、散策を兼ねて植物探索に行く。サカネランは見つかったが、肝心のタンザワサカネラン(丹沢逆根蘭)が見つからない。確か去年はここら辺にあったのだがと言うと、生きるために必要な栄養を光合成ではなく共生する菌に依存するので、去年出たから必ずまたここに出るというものではないらしい。となると、消滅ということも。不安になる。まだ時季が早いのかもしれないと、後日に期待することとした。
 気になることが、もう一つ。根元付近の枯れ葉の上に落ちていた白い卵、1個。木の上に巣らしきものはない。先日の強風で巣ごと飛ばされたのか。キジバトの卵かなぁ??、厳しい自然の現実を見せられたような。
 昼ご飯、食べ終わりました。おやつも頂きました。フキを採りに行きましょう。動物観察カメラ設定班も忘れずに出発。それぞれに春の名残りを楽しみ、それぞれに帰宅した。  参加者:12名
植林地散策 サカネラン、何の卵? ベニバナイチヤクソウ、ゼンテイカ

5月25日(日)自然観察
 今日は自然観察の日であったが観察路の倒木が多い為、予定を変更して倒木処理を行うことになった。
カメラ斑は自動カメラのSDカード交換の為、「彩遊の森」、「アナグマの森」、「リスの森」に向かうと、それぞれの森で倒木の多さに驚いた。「アナグマの森」ではアナグマの巣穴に続く、観察路の入口付近に大木が倒れており、その付近を慎重に歩く。自動カメラの設置してあるアナグマの巣穴に到達すると、カメラの傍で倒木があったが、カメラが無事でほっとした。映像を見ると今年初めてアナグマに再会できた。お腹を掻いたり足をかじったりする姿が愛らしい。その他ではウサギ、キツネ、タヌキ、カモシカ等も・・・。びっこをひきながら歩いているイノシシが痛々しい。
 混交林でもテンが少しびっこをひいているようだ。歩き方がどこか不自然だ。久々にリスが登場した。相変わらず、すばしっこい。
 水場ではカメラ自体は無事であったが、設置したカメラは強風による誤写が続き、残念ながら16GBのメモリーカード全てが誤写であった。
 倒木処理に携わった方々、怪我は無かったでしょうか。大変な作業、ありがとうございました。       参加者:6名
倒木処理-1:小鳥の森 倒木処理−2:小鳥の森 倒木処理−3:彩遊の森
アナグマの巣穴付近 アナグマの森入口付近 リスの森ツリーハウス付近
サラサドウダン:彩遊の森 タニウツギ:彩遊の森 レンゲツツジ:彩遊の森

5月4日(日)春を食べる会
 代掻きの傍らで、サギがすっくと立って、首を少し曲げて水面を見つめている。田植えの時季だ。そして今日は春を食べる日。まずは山菜なるものを採りに行く。1時間程の予定だったが、そうは行かないのが常。フデリンドウが咲いているとか、クマの初糞があったとか。留守居の方たちに、遅い、食べる暇がなくなると。それから水だ油だ、粉はどうだ、跳ねるから気をつけろなどと大忙し。そして茹上がりました、揚がりました。
 風もあったので部屋食。並んだ皿からバイキング方式で好きなものを選ぶ。なん種類だったか、記憶が定かでない。スミレからイワガラミまで10なん種類以上あったのではないだろうか。それらを一気に食べて麻痺したところに、ちょっと酸っぱいオオイタドリの酢味噌和えが食を進める。喋るのも忘れ、食べ終わるのは早い。
 食器洗も済んだところで、前もって準備してくれていたワラビやフキなどを頂き解散。余裕のある方はコゴミやイラクサ、ウルイなどを採取。山菜は採る楽しみもありますが、山菜の苦味は新陳代謝、胃酸分泌を促進、不要物を排出し緩和に役立つそうで、今年も元気に踏ん張りましょう!! 参加者:11名
山菜採り 揚げております いただきます!!
シラネアオイ、イカリソウ フデリンドウ ヤマナシ、マンサク

4月27日(日)風倒木処理、自然観察
 田んぼに水を引いてるところも。白石蔵王の水引入道(雪形)は現れてるだろうか。彩遊の森駐車場の東端まで行ってみた。植林した林で、不忘山も水引入道も全貌が見えない。成長が遅いと言われた森だったのに、凄いな、改めて成長ぶりにありがとうと。その林からチエンソウが唸る。寿命もあるが風雪に耐えきれず倒木したヤマハンノキの処理が始まった。周りの木々の生育を助けて頂いてありがとうと、また手を合わせていた。
 チエンソウに背中を押されるように、アナグマの森での不要枝の処理、動物観察用カメラ班とに別れる。前会整備してもらった水場、イノシシに壊されていないのでほっとする。水面が落葉で覆われている。そっと除いてみる。なんと、あれから2週間しかたってないのに、アズマヒキガエルの紐状の卵がワンサとある。あの体からこんなにいっぱいの卵を産めるのか、これがどうなるのだろうか、カメラに託した。
 前会は濃霧で花を鑑賞出来ず、今会も桜の開花にはタイミングが悪い、1週間後は散ってしまうかも。そんな気持ちを和らげてくれたのが、スミレたち。笹竹を刈り払い、陽が射すようになって復活した野草たち、元気に芽吹いてくれました。その出口、まだ寒いのに早々と現れました「シマヘビ」です。今年は俺の年だとアピールしたかったのだろうか、ゆったりと笹の根元に入って行きました。 参加者:6名
水引入道現われる 彩遊の森幹道 倒木処理作業
アズマヒキガエルの卵 スミレたち シマヘビ登場

4月13日(日)倒木処理、9m以上の樹木調査、自然観察、木工用材料準備
 3月は積雪で作業出来ず、初の活動日、小雨、水墨画の桜もいいだろうと出発。途中から一寸先は闇、ライトだけでは不安になりハザードランプも点灯、道路を探しながら、何とか作業小屋に到着、疲れた。そんな天気状況で新会員さんには申し訳ないが、とりあえず濃霧の中の散策という事に。それでも、コブシが満開・イノシシの堀跡にフキノトウがいっぱい、なんとか見える。途中、3月に予定していた彩遊の森水場の水路補修を行う。二段三段の水場を造ったのだが、イノシシたちは満足せず自分好みに改造するだろう。カメラ設置完了、毎年の如くアズマヒキガエルから始まり、鳥や動物たちがそれぞれの行動を見せてくれるのが楽しみである。
 そして、小鳥に来てほしいとコムラサキシキブの挿し木を小鳥の森に植えて頂くことにし、カメラ設置班は別行動となる。リスの森の冬用カメラ、風か雪でやられたか90度傾いている。雪ではないだろうが地面一面に白いものが、イヌコリヤナギの雄花だとか。カメラ設置も終り、そこらを散策する。カタクリはまだ蕾、シュンランはもう少し、セリバオウレンは小さな白い花火の様、スハマソウは残念ながら天気のせいか閉じている。当園の新緑や花の宴が始まっているようだ。 参加者:9名
 昼食後、霧が少し薄くなってきたので、安全のため、早めに解散とする。
.散策、コブシ 彩遊の森水場の補修 セリバオウレン、シュンラン

▲このページのトップへ