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2024年度 活動報告 

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8月25日(日)荒浜海岸林  クズの処理、枝打ち、樹木名杭の手直し
 前日夜の荒浜海岸の天気予報では、午前10時の降水確率が40%、11時が90%だったため、曇天の中、雨の心配をしながらの作業となった。幸い雨が降らずに12時過ぎまで作業ができ、予定通り進んだのでホッとした。
 最初に行ったクズの処理は、外回りを刈り払ってもらったのと、前回頑張ったお陰であまり苦労せずに終了。根元に塗る農薬も小さい容器に移してもらって、とても使いやすかった。
 次に、仲村さんから樹木の生育状況の説明を聞きながら、不条枝の枝打ちを行った。酷暑と少雨により、サクラ類やケヤキなどの生育が悪く、ヤマハンノキやアベマキは比較的元気だった。枝打ちにより、日陰で伸び悩んでいた樹々が伸びていくのが楽しみ。
 樹高計測をしている木の根元に名前を書いた木杭を挿していたが、名前が薄くなり見えなくなっているのと杭が腐って倒れているので、プラスチックの小さな杭に名前を書いて挿す作業をした。風で飛ばされないと良いのだが・・・。
今回は会員の参加が少なかったが、東日本積水工業さんから1名の参加があり、とても助かった。ありがとうございました。  参加者:7名
除草剤による葛処理 枝打ち作業中 暫定プラスチック名杭
看板補強作業中 イラガの抜け出た繭 ブタナ

7月28日(日) アナグマの森のカラマツ伐採、自然観察
 山形秋田の豪雨が続き、こちらも雨かと覚悟する。気にしながらすずらん峠を越えると、ガードレール沿いに遊ぶ猿が数匹、暫く見とれてしまった。
 作業小屋に着くと、今日は3人だけの様で、動物観察カメラの作業をしながら自然観察と決めた。クマの食事狙いのカメラのひとつは、ほぼ90度回転、焦点の桑の木に食事跡はあるが撮れているだろうか。もうひとつのカメラが狙う桑の木は登った跡がなさそう。カメラを撤去、そしてイノシシの絶え間ない掘り起こしに感心し、長ノコギリなどで枝打ちをしながら散策。アナグマの穴の入口が綺麗、アナグマの活動が活発になってる様だ。リスの森ではクマが撮れている模様、ウワミズザクラの実も大きくなってきているので、もう狙っているのかもしれない。
 夏はやっぱりヤマユリ、イノシシと言えど根絶は難しいのであろう、復活の兆しか。クルマユリも満開だが、花は小さいような、雨不足が原因か。種を蒔いて育ったキキョウも見頃。そして、帰りまで雨は降らなかった。 参加者:3名
すずらん峠のサル、彩遊の森イノシシの掘り起こし クルマユリ、ヤマユリ リスの森ウワミズザクラ、彩遊の森水場観察路

7月14日(日)荒浜海岸林の草刈り、クズの処理、看板立て、定点撮影
 雨が降ったり止んだりと続き、今日は曇天だが暑くなりそう。現地ミーティング後に、それぞれの作業に移る。柵の内と外の草刈り、枝打ち、そしてクズの処理。少し動くと汗が噴き出て来て、休憩!水分補給!の声にほっとする。
 色んな雑草が増えてくれて嬉しいのだが、外から攻めて来て、節々に根を張るクズの繁殖だけは止めたい、が、止まらない。ゴマダラカミキリがいた、ヤマハンノキの根元に穴もある。天敵だが、少しは広葉樹の林っぽくなってきたという事かもしれない。日照の多い所のブナの上部は葉焼けしているが、ヤマハンノキに覆われている特にケヤキなどは元気いっぱいな様子で安心した。
 看板補修など、やり残しはあるが、涼しい風が少し通る東屋でたわいもない話をしながら昼ご飯を食べ、解散とした。お疲れ様でした。 参加者:9名
草刈り 休憩 クズと闘う

6月23日(日) 木工(スプーン、皿、ペンダント等)、自然観察
 久々の雨、「なぜ今日なの!」少雪で水飢饉を心配し、葉焼けする樹々を見ながら雨を待っていたにもかかわらず、ついそんな言葉が出てしまった。先週「東北地方菌従属栄養植物観察会」が行われ、当「蔵王の森自然園」にサカネランの観察に訪れてくれた際、当園内での新品種が発見されたと連絡を頂いていた。そして今日、現地に案内されて行ってみると、やはり私ではこの雨の中暗い林の中で撮れる代物ではなかった。結果、観察会当日に撮って送って下さった写真を使用させて頂きます。全く役に立たずごめんなさい。
 一方、学習班は樹木の枝を採集して来て、図鑑を参考に葉っぱなどの特徴を見定め、真剣に励んでいる。そして、木工作業の音も、スプーンやフォークの試作品を試行錯誤しながら完成させようと取り組んでいた。
 昼食後、新品種を観てない方の案内をする。途中、ワニグチソウを見に寄り道、ナルコユリとかの自然雑種があると言う。なる程、これが何との変形か分からないが苞が3つあるのも。そして、新品種の案内は散々!「丹沢サカネラン」はすぐ見つけたが、「ヒトツボクロ」は道を1本超えていたと知らず同じところをウロウロ、なんとか紹介できてホッとする。失礼ながら、改めて観察会の皆さんの知識と目に感動致しました。 参加者:5名
 次会7月14日(日)は「仙台荒浜海岸公園センターハウス前」です。お間違いないように!!
丹沢サカネラン、ヒトツボクロ_2024-06-16 樹木の学習中 試作品、ワニグチソウの変形か?

6月9日(日) 木工(スプーン、皿、ペンダント等)、自然観察、フキ採り
 ニッコウキスゲが咲いるのを見ながら作業小屋前に行くと、もう少し早く来ればクマを目視できたと。宮城県内でもあちこちに出没して来ているのだが、ここでは今年初めて聞いた。早速、クマ狙いのカメラ設置に行く。大木の桑の木と、クマに枝を折られっぱなしの桑の木の2カ所に焦点を合わせた。そして水路の変った彩遊の森水場へ移動、小鳥しか撮れていない、やはり駄目だったか、カメラの設置場所をまた移す。
 昼ご飯に戻ると、机上にコースターなどが並べられている。今日の主役は木工だった。ペンダント、そしてペン立てもある。太いドリルがなく、鉛筆しか立たないペン立てだとか、鉛筆立てで何が悪いと言っている様な。
 午後は木工作業の続き、倒木の処理、フキを採ったりと様々。観察カメラ班はもう2カ所の更新に行く。アナグマの森ではクマが2頭撮れている。植物も実を付け始め、動物たちも活発になって来たようだ。 参加者:7名
 以前当会の企画で白神山地に旅行した方、「マザーツリー」という木を憶えていらっしゃるでしょうか。作業小屋にはその大木の前で撮った記念写真が飾られています。先日、新聞に「白神『マザーツリー』枯死 」の記事が載りました。ブナの巨木で推定樹齢400年、高さ15m、幹回り4.65m、つい植林したブナに思いを込めてしまいました。
ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)、シラカバ 桑の木、クマ待ち、撮影中 木工工作

5月26日(日)カラマツ伐採、自然観察
 暑くなりそう。山合ではまだ田植えも。アナグマの森から刈り払い機の音、通り過ぎて彩遊の森へ。タニウツギとハルジオンが迎えてくれた。今日の作業は、観察路の刈り払い・樹木の学習・観察カメラの点検となった。
 学習班は樹木図鑑を片手に木の枝を採集に行った。刈り払いの音を聞きながら小屋のカメラの点検を終了し、彩遊の森水場に行くと、水場に水が一滴もない!!水量が少ないのか枯葉で止められたのか。少し水上で脇に逸れ、カエルが傍らで鳴いている。開けた場所でもないし、撮れるかどうか不安だが、その水流に向けカメラを設置した。
 アナグマの森へ移動、カメラを点検、アナグマが少し活動しているらしい。リスの森へ移動する。今春はまだクマは撮れていないが、若くして結実した植林ブナにクマダナがあると言うので探した。確かに枝は折られ、幹には少し新しい小さめの爪痕もある。しかし、食べる程の実があったとは言えず、何のために登ったのだろうか。春には、ブナは新芽・若葉・花が食べられ、ミズナラやササは新芽が食べられているのが観察されているとか。私たちも、高木の桑の木に登り実を食べながら音をたててウンチをしたクマを、また、若いシシウドを食べているクマの動画を撮っている。ありえない事ではなさそうだ。私らもお腹が空いてきたので帰る。午後は自由行動。 参加者:6名
観察路刈り払い、アナグマの森&リスの森 ウスバシロチョウ、ミツデカエデ、タニウツギ、マルバダケブキ リスの森植林ブナのクマダナと爪痕

5月4日(土)春を食べる会、山菜採り、花見
 準備もあるかと早めに着く。サトザクラが満開だ。作業小屋前にシートがすでに広げられており、周りをウロウロ。ミーテイング、下準備をする方以外は散策と山菜採りに行く事になった。青空に透けている広葉樹の若葉の下、草花の照会をしながら、分かり易い山菜を採っていただく。帰ると、ゆでたり和えたりした山菜が並んでいた。山菜の水切り加減もいい様なので、恒例の天麩羅を二手で揚げ始める。油・火力・衣など、それぞれ気になるよう。周りはなるべく口を出さないで見守る。一方、夏並みの日照りなのでテーブルを小鳥の森の林に移してもらい、せっせと出来上がった料理を運んでもらう。山菜の皿がいっぱい並びました。
 まずは記念写真。お腹すいていました、頂きます!!定番の山菜料理が黙々と食べられていく。ちょっと酸っぱいオオイタドリが食を進める。簪(かんざし)の様に揚ったフジやスミレの花も口の中に入る。山菜の苦味は新陳代謝、胃酸分泌を促進、不要物を排出し緩和に役立つそうで、今年も元気に過ごしましょう!
 ご馳走様でした。また、準備などお疲れ様でした。来年も楽しみにしてます。 参加者:20名
サトザクラ、ヤマブキソウ 山菜採り、これ食える? 和え物など完成
天麩羅と奮闘中 .記念写真準備中 黙々と食べる会

4月28日(日)9m以上の以上の樹木調査、自然観察
 山間に入ると、萌黄色の山々が代かきをした田んぼに映る。着いて、彩遊の森の幹道にこんなにも桜があったっけと感動。天気のいいせいか、なんとなく皆さん作業小屋に入りたくなさそう。樹木調査も終わったので、5月4日の「春を食べる会」の準備をすることになった。いわゆる山菜採りである。動物カメラ班は草花を観ながらSDカードの取替に向かう。オオヤマザクラなどは終わりかけ、サトザクラはまだ蕾。ブナ、クマシデ、カジカエデなどが花をつけ、足元ではスハマソウやカタクリの花は終わり、シラネアオイやフデリンドウが咲いている。そして何よりも、この青空に映える萌える様な広葉樹の若葉に身が洗われる。自然を満喫したところでクイズが出された。ニリンソウとトリカブトの見分け方。しかも同じ群生地から採れた葉っぱ。意外と間違う。「春を食べる会」では間違わない様に頼みます。
 午後、昨年の動物観察記録のダイジェスト動画を観る。この植林地にこんなにも動物が生息している、その現実を感じた。その終り頃、旬のタケノコご飯とタケノコの差し入れがありました。ありがとうございました。早速その夜、頂きました。美味しかったです。ご馳走さまでした。今日の様な日もいいね! 参加者:9名
アナグマの森_2024.04.28 フデリンドウ、ワサビ、シラネアオイ リスの森_2024.04.28

4月14日(日)9m以上の樹木調査、自然観察、井戸の修理
昨日は初夏を思わせる陽気で柴田町は花見客で一杯でした。今日も朝から晴れて暑くなりそうなので薄着で山へ出かけて正解でした。今日の予定は9m以上の樹木調査(アナグマの森)と井戸の修理で、自動カメラも含めて3斑に分かれて作業を開始しました。最初に井戸の中を清掃しようとして上蓋を開けると水が溜まっていたので、中の清掃は次回以降水が減った状態で行うことにし、今回は水面の浮遊物を撤去したり、井戸への給水ホースの周囲から泥等の汚れ物が中へ入るのを防ぐ為の汚れ防止板を設置し、さらに井戸の周囲に積み上げられていた伐採後の樹木を撤去しました。その後、ポンプ本体の入った箱の内部を清掃しました。以上の作業は全て井戸修理を担当した会員に行って頂きました。この結果水道が使えるようになり、水は飲めないまでも手洗い等ができるので大変便利になりました。担当の方、ご苦労様でした。一方、彩遊の森はキブシの黄色い花、コブシの白い花、バッコヤナギの薄黄色の花序が目を引き、足元ではフキノトウが出迎えてくれました。アナグマの森に行くと「8.3メータ、9.2メータ、はぁい」など樹木調査の声が聞こえてくる中、自動カメラのSDカードの入れ替えをしましたが、強風による誤写が多そうでした。リスの森のツリーハウス付近では、カタクリの花が辺り一面競い合うかのように咲き乱れていました。 参加者:9名
上段:9m以上の樹木調査
下段:薪割り
井戸の清掃作業とポンプ本体の清掃 上段j:左からイヌコリヤナギ、カタクリ
下段:左からキブシ、コブシ

3月24日(日)風倒木処理、リス・アナグマの森のカラマツ伐採
  桜の蕾も膨らみ、休憩していた鶯がまた鳴き始めたが、ホームページで積雪のためスキー場側から廻って来いとの連絡。着くと、作業小屋前にオオイヌノフグリが咲いている。マンサクは満開だろうかと期待する。
 もう、若者コンビは倒木処理のためチエンソウ2台を森中に響かせている。追って植林木9m以上(ヤマハンノキは除く)の計測に向かい、動物観察班も整備したカメラを携え、ウサギの糞や足跡を確認しながら森に入る。青空になり、雪の上を歩いているだけで汗が噴出、上着の中はびっしょびしょ。そんな中、倒木をきれいに処理してくれてありがとうございます。パイオニアプラントとして答えてくれたヤマハンノキにも感謝です。一方、カメラは場所の変更もあり1台のみ設置、計測班はまだまだ彩遊の森から抜けられない模様。
 午後、倒木処理とカメラ設置班は積雪で車では行けず、徒歩でリス・アナグマの森へ。そして作業が終わって彩遊の森へ戻る。成長が遅いと言われていた彩遊の森、元気に成長してくれているようで、9m以上の植林木が増えているらしいが、そこの観察路まで、と今日は終了とする。お疲れ様でした。 参加者:6名
 翌朝、昨日見つけた小さなフキノトウ1個、刻んでみそ汁に散らす、春を告げる大人のほろ苦さに酔う。
倒木処理 .カメラ設置、彩遊の森、計測 ブナ、カシワ、マンサク


2月25日(日)スノーシューで歩く会
梅が咲き始め、ウグイスの初鳴きを聴き、もう早くも春かと思っていたら雪。この時季、やはり雪が無ければと勇んで行く。作業小屋への間道入口に「通り抜けできず!」の看板。積雪はほんの5〜6pか、先人のわだちもある、それに沿って駐車場まで無事到着。ドアを開けると、白石スキー場のスピ−カーが嬉しそうに響いてきた。
 まずは例年の如く、あーでもこーでもないとスノーシューを履き、倒木の調査も含めて彩遊の森へ散策に出発。木々の枝や芽吹きに氷が着いている。これが樹霜(じゅそう)なのだろうか?隣のカメラマンが「青空だったらなぁ」と残念がる。輝く幻想的な絵が撮れるのだがと頷く。その寒さに負けず、芽は着実に大きく膨らんで来ている様だ。
 そのままリスの森へ移動、雪をかぶったフッキソウの絨毯を越えて行く。ウワミズザクラの木肌に刻まれたクマの爪痕が生々しい。あんな細い枝まで登って落ちないものだと感心する。ツリーハウスを眺めて、補修の対策を練る。
 アナグマの森へ。イヌエンジュやイヌザクラの古木を眺め、ブナの今年の芽の成長はと膨らみ加減に期待する。
 動物の跡、ウサギの足跡と糞があちこちに、キツネやカモシカの足跡、雪に腹をこすってる様な跡はアナグマか?
 倒木は、蔵王下しのみならず植林木を助けて全うしたヤマハンノキが結構倒れていた。ありがとう、来月から処理させていただきます。マンサクも咲き、シュンランが雪の下から、また来いと言っている。  参加者:6名
散策、フッキソウ、茸 ブナ、マンサク、ノウサギの糞 倒木・ヤマハンノキ

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