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2022年度 活動報告 

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12月4日(日) 冬季動物生態観察用カメラ設置、自然観察
 青空に映える白銀の蔵王連峰を期待していたが、あいにくの曇り空と時々雨。ストーブの暖かさを吹っ切って、動物観察用カメラの撤去と冬用カメラを設置しに行く。撤去時、撮影動作していないカメラがあったのに気付いた。全てを撤去して作業小屋で点検を行い、2台不良と判定。以前も1台同様の状況があり、スライドスイッチの接触不良ではないかと部品を買って取り換え、手作りで修理してくれたが、今回はどうだろうか。
 昼食後、かじかむ手で点検良のカメラ3台設置終了。小屋に戻り、回収SDを確認すると、カケスなどがクリを咥えて行き、からのはずのリス御膳、そこに設置していたカメラがリスを撮らえていた。諦めていたが、念願のアップ撮影がかないほっとする。これはもう感激でした。  参加者:4名
 風雪での倒木は気になりますが、今年の外での作業は終了しました。ありがとうございました。来年こそ、コロナが治まりますよう祈ります。良い年をお迎えください。そして、また元気にお会いしましょう!! 
カメラの撤去とヤマハンノキの倒木処理 リスさん、アップでありがとう! テンさん、またお会いしましたね

11月27日(日) 荒浜海岸植林地の樹木計測、定点撮影
 仙台市荒浜海岸公園センターハウスに着く。いい天気だが、今日は海岸清掃もなくサーファーも釣り人も少ないのか、駐車場が淋しい。カモが水の上を気持ちよさそうに泳いでる様子を見ながら貞山堀の橋を渡り、クロマツの植林地を通り抜けて現地へ。
 早速、指定している計測木の計測を始める。終わってみて、何の樹種が良くて何が悪いとは簡単に言いがたい。2018年12月9日に植林をしてから、ヤマハンノキは例外的に成長しているが、それ以外はそれぞれの樹種で素直に伸びているのもあれば、マイナス成長しているもの、成長が止まっているかと思えばしっかり冬芽を出して来春を待っていたり、一本ずつ聴診器をあてて樹木語を聞いてみたい心境になる。
 当初、無機質な土壌に苗畑で種や苗から育てた広葉樹350本以上を植林した。その無機質な土壌も草が繁茂し、植林した広葉樹の落葉が敷き詰められようとしている。それに動物たちに手伝ってもらい、地中でミミズがうごめくような森になって行くことを期待しています。とは言え、クズ退治はさせていただきました。  参加者:4名
計測木、計測中 アベマキ、イタヤカエデ イヌシデ、ウワミズザクラ
カスミザクラ、ケヤキ コナラ、ミズキ クズ、この後処理しました

11月13日(日)作業小屋、物置小屋の大掃除、理事会、自然観察
 途中「蔵王高原大根狩り」で混む、作業小屋前のイロハモミジが燃えて迎えてくれた。
 午後から雨かもと大掃除とカメラ設置作業を先行することに。設置班は彩遊の森水場からリス御膳のカメラへ。御膳のクリやドングリが無い、が、期待したリスではなくカケスとテンだとか。そしてアナグマ・リスの森へ移動する。どちらもふかふかの林床を歩く、枯葉のこなれる音がいい。この広葉樹の落ち葉が土の表面を覆っていることで水分保持率を高くしているらしい。それに水を差すかの様に、小屋に戻って手を洗おうとしたら朝に出ていた水が出ない。井戸を確認、水が溜まっていない。渇水ではなく、井戸の清掃で回復してくれることを願う。
 午後、理事会を開き2023年度「総会」への準備を話し合った。  参加者:7名
 次回11月27日(日)は10時「荒浜海岸公園センターハウス前」集合、仙台市荒浜海岸林の手入れと植林木の計測を行います。お間違いないように!!
小屋前のイロハモミジ 観察路も枯葉の絨毯 彩遊の森のブナたち

10月29日(土)森づくりイベント開催
 東邦運輸倉庫(株)品質管理部の6人の皆さんが、枝打ちのボランティアにいらっしゃいました。コロナ感染予防のため、今年度は森づくりイベントの計画はありませんでしたが、感染が落ち着いてきたこともあり久々のイベント開催となりました。
 作業小屋近くの彩遊の森で、初めての鋸や高枝鋸を手にして、次々に枝打ちに取り組んで頂きました。太い枝に挑戦した方は、翌日に腕の痛みが出たのではないでしょうか。皆さんの頑張りのお陰で、森が明るくなりました!
 昼食後は動物の動画の鑑賞会。アナグマやクマやイノシシに驚いていたようです。リスが走り回る様子も楽しんで頂きました。ぜひ来年もいらしてください。
                        (参加者:10名)
東邦運輸倉庫さん、枝打ちに挑戦_2022-10-29 東邦運輸倉庫さん、枝打ちに挑戦_2022-10-29 東邦運輸倉庫さん、枝打ちに挑戦_2022-10-29

10月23日(日) ヤマハンノキ間伐、自然観察
 今日の間伐作業、アナグマの森だ、着くなりチェーンソーの音が森中に響き渡る。ヤマハンノキの倒す場所を見切り、意外と簡単に切り倒したり、ロープで倒す位置に誘導して気を使いながら切り倒したりと多様である。とにかく、成長させようとする樹木を傷つけては身も蓋もない。ヤマハンノキが倒れるたびに、ブナたちがグンと空を見上げてる様に見えるのは思い込みか。アナグマの森は彩遊の森と土壌が違い、植林した時期は遅いが成長は早く、より高木になっている。その分、枝葉の処理も多くなるが、その分の光が射して来ることを思えばノコギリも軽やかに挽ける。そして土に還り、よりふかふかの、より豊かな土壌を作ってほしいという厚かましい願いを込める。
 午後は彩遊の森を散策しながら、次回の枝打ち作業手順などを確認する。よくよく見ると、よくもまあどうしたらこんな格好になるんだろうと思う枝がいっぱいある。次回を楽しみにしております。 参加者:5名
間伐、アナグマの森 枝葉の処理、アナグマの森 ムキタケ、トチノキ

10月9日(日) ヤマハンノキ間伐、自然観察
 今日は彩遊の森の間伐作業。チェーンソーの音を聞くといかにも自分が伐採してるかのような感覚になる。1本倒すごとに少しずつ空が見え明るくなる。その陽射しを浴びて、伸び悩んでいた広葉樹たちが顔を上げてくれるのを祈る。間伐されたヤマハンノキと、自然に立ち枯れたヤマハンノキに感謝である。もっとも、間伐や枝払いをするのはヤマハンノキだけではない。どうしてもこちらの木を生かすために隣りの木を間伐したり、込み入った枝を払ってやったりと気も使う。全てが荒れ地に植林され、根付いて伸びてきた樹木なのでいとおしい。
 午後、動物の観察動画を観て解散となり、少し、散策をしてみた。リスの撮影のためにクリの実などを餌台に置いてあるのだが、手を付けた気配がない。近くのクリの木の下には、足の踏み場もないくらいイガが落ちているが、中身はない。今年はブナを除いて、クリやミズナラ、コナラが豊作のようで余裕があるらしい。また、前回アケビをどの動物が食べるかと設置したカメラに反応がないので、別の場所のアケビに変更した。 参加者:10名
枝切り作業 間伐された・立ち枯れしたヤマハンノキ リス御膳、カマツカ、トリカブト

10月8日(土)柴田町「あそびのワンダーランド」に参加
 柴田町の船迫公民館で開催の「あそびのワンダーランド」に、今年も参加しました。会場には木のおもちゃが沢山並び、絵本の読み聞かせやボードゲーム、おもちゃ病院、消しゴムはんこのバッグ作り、そして当会の木の実や枝を使った木工と、まさに、あそびのワンダーランドとなりました。
 コロナ感染予防のため人数制限があり、参加者は52名と少なめでしたが、スタッフとその家族28名を合わせて80名が集まりました。木工は木の実や枝を好きなだけ使えるため、毎年好評です。いつも木の実の入れ物に苦労するのですが、今年は大皿に盛ってみました。なかなか良いアイデアでしょう?森にいる雰囲気を味わってもらえるよう鳥の声を流しましたよ。作品の数々をご覧ください。
準備完了 どれがいいかな この棒を使いたいの〜 ここにこうやって・・・
ふむふむ・・ もう少しだぞ〜 誰かに似てるな 色んな作品ができました!

9月25日(日)全観察路を歩き、同種が集中している場所を探し地図に記す(2/2)
 台風などの被害の多いこの頃、貴重な晴れ間となり、急遽リスの森の間伐に予定変更。久々にチェーンソーが呻る。わずかな木漏れ日におが屑が虹の様に煌めき、根粒菌をもつヤマハンノキが倒れて行く。「お前たち、冷たい奴だな」と言われてるんじゃないかと思いながら枝処理をする。今まで助けてくれてありがとう。おかげでこんな立派な林になり、さらに陽を浴びて成長して行く広葉樹を今後も見守っていきます。間伐や自然に倒れたヤマハンノキは、工作やストーブの薪に使わせてもらったり土に還ったり、まだまだ地球や生き物の役に立って行きます。
 午後、観察動画でアオゲラの水浴びを初めて観る。また、こちらも初めて、クロツグミ、ヨーロッパのblack bird に匹敵する日本の代表的な歌鳥だとか、鳴き声は聞けなかったがご夫婦で餌を啄んでいる。それに付け加え、突然皮だけになったアケビの実を持ってきて、テンか何か、綺麗に中身を食べている、そこにカメラを設定しようとの提案あり、ミツバアケビがカメラのターゲットになる。各人それぞれどの動物がきれいに食べるか、名をあげて待つことに。カメラの責任は重い、せめて何か次回までに撮れててほしい、その方が心配。 参加者:6名
ヤマハンノキ間伐、リスの森 枝処理とストーブの薪の準備 アケビ、リンドウ

9月11日(日)全観察路を歩き、同種が集中している場所を探し地図に記す(1/2)
 貴重な晴れ間、梅雨は明けていたのかいなかったのか、とにかく嬉しい。今日の題名は長いが、2015年に「森づくり自然園の観察路」を作成した時のスポットを再調査して追加・見直すことらしい。それからたった7年だが、植林木の成長は早く、それぞれの草木も住む場所を決め、その風景は、はるか蔵王山の噴火で降り注いだであろう岩もただの岩に見えなくなってきている。木々もそれぞれの試練を樹形などで表現し、その下で支えてくれた草たちも棲み処を見つけているのではないだろうか。そんな場所の調査を、今日と次回25日にも行う。
 午後、その植林地をドローンで空撮していただいた動画と静止画を観る。今年、木々の根元の雪が融け始める根開きの季節3月と緑濃い8月の映像である。地上でしか見たことのない植林地、空から見ると、まさに天と地である。普段歩いては目をつむってもと思うが、空から見ると作業小屋しかすぐには分からない。どこが境界線か、しかも4つの森に分かれているので広いのか狭いのか。区域を判別するには冬版で、森になった満足感は夏版か、感動しました。ドローン撮影をしていただき、ありがとうございました。 参加者:11名
何岩にする? .こんな木も 調査中

8月28日(日) 笹枯れ地調査、自然観察
 そろそろ晴れるかと呟き、玄関脇でクラフトの材料作り。馴れていない工作機械に手間取りつつも、オオヤマザクラの枝は綺麗だとか、タラノキは面白いんじゃないかと言いながら切断していく。作業が終わっても晴れず、動物観察の動画を観ることに。今回の目玉も、やはりアナグマ。母親が乳を与えるのを遠ざけて行き、独り立ちをさせようとする親子のバトルは凄い。勢い余って親子で巣穴に落ち、その穴を母親が修復、その間も子供は手を緩めずかかっていく、子供はただじゃれたがってるのか・・。是非、ホームページ●動画撮影記録でご覧下さい。
 お昼頃、漸く晴れ上がってきた。急ぎ昼食をとり行動をする。今回はアナグマの森のウワミズザクラに上るクマを撮ると意気込んでいたが、まだ実が熟していないのか、獣道沿いでなく気がつかないのか、空振りだった。
 一方、笹枯れ地調査も行われた。笹は60〜120年に一度と言うタイミングで開花し枯れてしまうそうで、しかも地下茎で互いに繋がっているため一つ開花すると一斉に他の笹も花をつけ、そして同じ時期に枯れてしまうとか。そして陽を得た地面から新しい植物の芽が出てくる。その結果は、後程報告あるかと。 参加者:5名
クラフト材料作り イヌハギ、マツムシソウ 笹枯れ地、植物調査
ミズヒキ、キンミズヒキ クマの仕業 サルナシ、ヤマナシ

8月14日(日)木工、自然観察
 クルマユリがまだ咲いているのではないかと、着くなり林の中に入るが、かろうじて花弁がひとひら葉っぱにくっついているだけ、がっかりして作業小屋へ。今日は木工が主役であったが、脇役しかおらず、いきなり自然観察に行くことに。まずはヤマジノホトトギス、キキョウを観てアナグマの森へ向かう。雨上がりのせいか、いつもより鬱蒼と感じる。そんな中タチギボウシ類がこんなにもあったのかと、クサギの花が怪しげに咲いているのも目に留まる。観察カメラの設定をしながらなので皆について行けず、昼食時に、リスの森で実を付けたブナをもう1本見つけたと聞かされた。
 午後、前回編集した動画を観る。主役はなんと言っても暫く姿を見せなかったアナグマである。しかも子アナちゃん2匹のじゃれ合いは微笑むしかない。イノシシのウリ坊たちも負けずと母親の真似をして立ち木に体をスリスリしたり、餌を探しているのか地面を嗅いでは掘ろうとしている。可愛いんだけどねえ......。
 その後、まだカメラ設定の終わっていない所に向かうと、草丈が伸びていた幹線道路と駐車場が、オミナエシなどを避けながら刈り払らわれてきれいになっているのに気づく。ありがとうございました。 参加者:7名
 解散後、小屋近くの道脇でカエルを見つけ、ざわめく。これが彩遊の森水場の観察動画で争奪戦をし、ひも状の卵の塊を産んでくれていたアズマヒキガエル!?ではないだろうかと、初の出会いに興奮!!!
ヤマジノホトトギス、キキョウ 自然観察、アナグマの森 シロバナタチギボウシ、クサギ
アナグマの子たち、イノシシ母子 オミナエシ、オトコエシ アズマヒキガエル?

7月24日(日)アカマツ伐採と高所枝打ち、自然観察
 梅雨明けが早く水不足が心配され、猛暑かと思いきや大雨による被害が起き、新型コロナウイルスが追い打ちをかけている。森づくり自然園は、幸いにも何も無かったかのようにアキアカネが無数に飛び交っている。もう、里に下りる準備をしているのだろうか。イノシシは相変わらず餌を探して地面を掘り続け、わずかに残っているヤマユリの根を食べてくれているようである。咲いているのを目にしたのは、幹の陰で隠れるようにしている1本だけ、淋しい。
 今日は、自然に太刀打ちできないが、幼木に少しでも光を与えてやろうと大木となったアカマツに挑む。高枝切りだけでは不充分なようなので、伐採することにした。安全と幼木の被害を考え、ロープで方向を定め、チェンソーが始動、見事に目的の場所に倒れて行く。幼木の上に空が見えた、光が射してきた、自分の未来が開けたような気分になる。感心して眺めているだけでは申し訳ないので、細断された幹や枝を邪魔にならないところに運ぶ。何本か伐採して戻る途中、ヤマハンノキが他の木に倒れ掛かっていたので切断・撤去。観察路2度目の草刈りに感謝しながら作業小屋に戻り、解散とする。  参加者:4名
高枝切り、彩遊の森午前 伐採、彩遊の森午後 アキアカネ、ヤマユリ

7月10日(日)荒浜海岸林のクズの処理
 天気は最高?暑いのなんのって、暑い!先行して植林地へ入ったと思ったら、もっと先がいたようで草刈りをした跡がある。まずは気になる植林木、昨年7月とは違い、葉は茂り、暑さが何だ、もっと光をと言っているようである。その要求を遮るかのようにヤマハンノキの成長の良いこと、枝葉を広げ、元気満々である。どうした訳かクズがほとんど生えてないので、急遽ヤマハンノキの枝打ちをすることにした。水分補給タイムを作りながらの作業であるが、スッキリとして風通しの良い風景に仕上がって行くのは心地良い。ヤマハンノキに助けられながら、草も生えてきた土壌の変化に適応しながら、もっともっと元気に成長してほしいと願う。何処から飛んできたのか、ネムノキが着床していた。
 早めに作業が終わったので、他の植林地の見学に行く。どこに行っても暑い。それでも今日の仙台市荒浜海岸公園センターハウスは、海岸の清掃の日ばかりでなく、貞山堀での釣りなどで大賑わいである。私たちの入る余地はないようなので、昼ご飯を抜きにして解散とした。お疲れ様でした。  参加者:7名
枝打ち作業中 枝打ち、前後 アベマキ、カスミザクラ
イヌシデ、オオバヤシャブシ ケヤキ、コナラ 終了後、ブナを囲んで

6月26日(日)手鋸での枝打ち整形
 活動日としては久々の晴れ。暑い太陽が山に近づくにつれ曇り空に、作業しやすくなったと思ったが甘かった。前回やり残した混交林の枝打ち、杉林の高温多湿に耐え切れず、マスクを外して離れての作業。汗だくになり、目に向かって来る蚊に悩ませられながら、なんとか完了させる。木々はスッキリ、汗はビッショリ、お疲れ様でした。
 昼休みを多くとり、午後は倒木や草花の成長などを見回りながらの散策にした。雑草が膝上まで伸び、下刈りの時期に来ている様である。クワの実を食べての糞などもあり、クワやウワミズザクラの実が好物のクマも活発化してくる時期。オオヤマザクラのサクランボが大きく黒々と美味しそうだったので食べてみた、瞬時に吐き出した。オオヤマザクラは特に苦いとか。今朝から色々食べたのを思い出す。小屋に着くなり大きく甘いクワの実とビワの実を美味しくいただいた。ギボウシの葉の茎も、これはカブとの漬物で好物だったから平気。ニッコウキスゲは初めてだ。まだ開かない花を食べてみる、癖はなくちょっと甘いような、これは美味しい。北海道ではエゾシカの好物とか。クルマユリの穂先がなくなっているのは、ニホンジカかカモシカが食べたのかもと思いを馳せる。  参加者:5名
 次回7月10日は「仙台市荒浜海岸公園センターハウス前に10時に集合」、お間違いないように!!
枝切り作業_リスの森、混交林 クルマユリ、ホタルブクロ 傷ついたカラスアゲハ、モグラ災難

6月12日(日) 手鋸での枝打ち整形、自然観察
 雨は止むどころか益々ひどくなるが、作業小屋の皆さん、カッパを着て、やる気満々の様。高枝用の鋸を持って、リスの森混交林へスギの枝打ちに出発した。カメラを設置してから追いつくと、彩遊の森へ。ツツジなどの花は終わり、こんなにも成長したのかと思うくらい葉が茂り、幹線道路が狭く感じられる。そしてアナグマの森へ、観察路の雑草が刈りこまれているのに気付く、いつもの彼ではないし、誰だろうか。気にしながら植林したブナの実を確認しに行く、順調に実っている。そしてリスの森へ行く途中、作業を終えた皆さんにお会いする。全身ダラダラに濡れながらの奮闘ぶりをカメラに収められなかったのが心残りでした。お疲れ様でした。
 午後、動画を観る。ウリ坊が続々、イノシシの繁栄は続いているようである。ネコも何匹かまどろんでいる。サルは迷い猿だろうか。今回回収したSDカードにクマも撮れているとか、活動を始めているようです。
 解散後、雨も止み、なんか物足りないので2人で散策に行く。観察路など、やはり、今日参加してない会員の誰かが密かに整備してくれてる様だ。今、雑草の伸び盛り、感謝します。  参加者:10名
枝切り作業_リスの森、混交林 ヤグルマソウ、マルバダケブキ エビネ

5月22日(日) アカマツ伐採と高所枝打ち、自然観察
 久々の雨、植物たちにとっては嬉しいだろう。駐車場に着いてもやまない。クリンソウが笑顔で迎えてくれた。意を決して、カッパを着て脚立を持ち、まずは彩遊の森へ動物観察カメラの設定に行く。途中、ツツジやウツギやガマズミやミズキやアキグミなどの花が迎えてくれるが、メガネは曇り、カメラの焦点も定かでない。水場に以前在ったゼリー状の卵と2週間前にできたチューブ状の卵は、食べられたのか自然消滅したのか跡形もない。その帰り、水のない幹道中央で「イモリ!」との声。ゆったり這っている。「トウホクサンショウウオ」じゃないかとざわめく。
 アナグマの森へ、今回もアナグマの姿は撮れていないかもと。先日の仲睦まじさから、引っ越ししたとは思いたくないので、もう少し様子をみたいと思う。植林したブナの実を確認に行く、まだ落ちてないので安心する。
 リスの森でもカメラの設定をし、ブナの実も確認する。ミツデカエデの赤い実を見上げて、青空だったらもっと綺麗だろうと残念がる。カジカエデの実はまだ若草色、ヤブデマリやミツバウツギの花は三分咲き、これからが楽しみ。
 小屋に戻り、昼食後、イモリでないとしたら何だ?!とスマホで検索もしながら実写真と見比べる。願望もあり「トウホクサンショウウオ」ではないかと期待する。だが、不安、帰宅してからもNet検索。写真のできが悪いのか、肌がツルリンとした感じではない様な。せめて指の本数を調べるべきだったと悔やむ。 参加者:3名
クリンソウ、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ) 動物観察カメラ設置へ イモリ?orサンショウウオ?
ブナ、ホウノキ ミツデカエデ、タニウツギ ヤブデマリ、ヤマオダマキ

5月8日(日) 春を食べる会(35周年記念誌完成祝い)、山菜採り
 現地に着くや探す、会えました日本固有種と言われる「シラネアオイ」に!さらに気になる植林したブナの花、雄花は落ち、雌花のところに実ができたかの如く膨らんでいる。このまま結実してほしいいと願う。
 作業小屋に行くと皆さん忙しそう。この大量のウドとワラビはどうしたのか。今日の予定は、そうでしたね、今日は「春を食べる会」でした。予定の確認もせずに来たのは内緒にしておく。散策しながらイラクサやシドケ、コゴミなどを採り、あっという間にお昼、準備に入る。天ぷらや和え物やお浸しやら、コロナ禍で身内だけのささやかな「春を食べる会」とは言え、それなりに大変だが、採り立ての山菜は美味しい、自然に感謝!!
 午後、腹ごなしに彩遊の森を散策に行く。ヤマツツジはまだ早い様だがシロヤシオは盛り、植林したトチノキに花芽がニョキニョキ、イカリソウやスミレは盛り、ヤマナシはもう終りだがズミは咲き誇っている。ヒメギフチョウが卵を産み、木々は若葉が芽吹き、まさに自然が生きているのをさらに感じる。 参加者:10名
 <速報>動物観察班からメールが来た。リスの森混交林のカメラが”ニホンザル”を撮らえたと!!
シラネアオイ、ブナの雌花 春を食べる会 トチノキ、ミツバアケビ、ヤマブキソウ
スミレ サトザクラ、ズミ ヒメギフチョウの卵、ニホンザル

4月24日(日) 自然観察(サクラ・スミレ類他)、お花見
 山が笑う、芽吹きの季節、途中の桜と蔵王の景色を見ようと早めに出発、花は残り少なく、曇り空、残念。
 揃ったところで自然観察へ。春は1日と言わず成長していくので2週に一度の散策では追いつかない。彩遊の森で迎えてくれたスミレ、タチツボスミレが少なくなり、エイザンスミレが増えているのに驚く。前回ほんの少し顔を出していたフキノトウ、隣からもう小さなフキの葉が林床を覆っている。木々もそう、マンサクは花が終わり、クロモジやクマシデの花がもじもじと主張し始めている。桜も色々、自慢のオオヤマザクラもそろそろ終わり、サトザクラの世界に移るのかと、それぞれの生きざまを見せてくれる。そしてもうすぐ新緑の季節になる。昼食後、動物の観察記録を観る。いつも思うのは実際に見ていないこと、今日見たのはノウサギの糞とカエルだけだったなと残念がる。
 帰りに、動物観察カメラの設置をしながら植林したブナの花はないか探す。アナグマの森に1本、リスの森に2本確認する。曇り空に黒点が無数に見える。手元に引いてもらう。ええっ!こんなになるんだとビックリ、雄しべと雌しべの違いを教えてもらう(写真参照)。みんな結実してほしいと願う。 参加者:9名
ヒナスミレ、エイザンスミレ 散策、蔵王連峰を望む オオヤマザクラ、カエル
.ブナの花 拡大すると 雌花と雄花

4月10日(日) 8m以上の樹木調査、苗畑整理
 春霞か塵か、山に近づくにつれてスッキリとした青空となる。もう咲いているはずと、ちょっと寄り道。スハマソウの小さな白い花が待っていてくれた。カタクリの花もちらほら、シュンランはまだ蕾。また帰りに寄ると言い残し、作業小屋へ向かう。着くと、アナグマの森へ樹木計測調査に行く皆さんが準備万端で出て来て、出発した。
 動物観察班へ同行。白石川沿いは桜が満開らしいが、ここは桜どころかコブシもまだ開いてくれない。雪の残っている彩遊の森水場に着くと、水たまりに黒い斑点を含んだ円形の寒天状の卵、いつものアズマヒキガエルではない様な。次回が楽しみだが、ここは動物たちの水場、果たして生き残ってくれているのかと心配になる。
 次にリスの森混交林へ。前回の動画で動物たちが競って臭い付けしていた「マーキングツリー」とでも呼ぼうか、その根元のキツネの糞を解剖してみた。植物の繊維もあるが動物の毛も、ネズミが食料とされたのだろうか。
 次はアナグマの森へ。穴は、みんな雪から解放され、春の陽射しを浴びている。いい動画撮らせてね!
 樹木調査班と合流。昨年より更に本数が多くなりバテバテの模様で、ウグイスやキジの声を聴く余裕もなさそうである。陽射しも強いせいか、「休憩、キューケイ」の叫びが入る。午前では終わらず、午後も作業を続けた。大変お疲れ様でした。理由にはなりませんが、苗畑整理が今回もできず申し訳ありません。 参加者:8名
 植林したブナに花が咲き始めました。次回詳細報告できればと思っております。期待して下さい。
.植林木の計測、アナグマの森 卵、キツネの糞、セリバオウレン スハマソウ、、カタクリ、キクザキイチゲ

3月27日(日) 8m以上の樹木調査、看板清掃、苗畑整理
 まずは動画を確認することに。映写すると、「タヌキか」。再生すると、「アライグマ!!、アライグマが白石にいるのか?」となった。興奮治まらないが、雪が残っているので「間伐・倒木処理」へ予定を変更し、作業へ。蔵王おろしで倒木したり、役割を全うしてくれたヤマハンノキの間伐など、これからも年中続く作業である。
 動物観察班は、彩遊の森ではカモシカの足跡などを見、リスの森では何かの糞を見る。アナグマの森では雪で閉ざされていた巣穴が開いているが、まだ裏穴を多く使用してるらしく撮れてはいないようだ。
 作業小屋前に戻ると、陽射しに誘われてか、おぼつかない飛び方をし、雪解けしたばかりで緑になったばかりの葉っぱに時々休む蝶を見つけた。昼食中の仲間に「何蝶?」と画像を見せると、「クジャクチョウ」と即答あり、図鑑も見せてもらうに、やはりクジャクチョウ。これが見れるなんて今年はさい先がいいとか、、?。
 午後、天気に誘われて木々の状態を観ながら各森の雪の上を散策。元林に入ると、ちっちゃい白いセリバオウレンがひとつ咲いているのを見つけた。春の息吹きを感じる。 参加者:4名
間伐・倒木処理、彩遊の森 アライグマ(1月)、クジャクチョウ マンサク、セリバオウレン

3月21日(月)空から見たブナの森
上空から植林地を見るとどうなっているか見てみたいと思っていたところ、Yさんがドローンを持っているというので撮影を頼んでみた。快く引き受けてくれ、下見までしてくれた。素人はただ上から撮ればいいのかと思っていたが、映ったものを見て角度や映す範囲など検討が必要とのことだった。
軽いので強風が吹くと飛ばされる、雨に濡れるのもよくないとのことなので心配した。3月21日の天気予報は晴れ、撮影日和だったが、日が差していたのは4号線までで、上り始めるとみぞれが降ってきた。幸い大降りにはならず、風でいくらか流されたものの映像は御覧の通りきれいに撮れていた。葉が展開したらどう見えるか、季節ごとの映像を見てみたいものである。
※ホームページに撮影した動画と静止画を掲載したので、ぜひご覧ください。


3月13日(日) 8m以上の樹木調査、倒木処理
 今年初めてのお出かけ。前々日からリュックの中身を入れたり出したり、子供が遠足に行くようだと馬鹿にされながら出発。作業小屋への道に入ると両側が除雪された雪の塀の様。作業小屋の前、道路脇に駐車。さらに駐車スペースを広げるため、ボツボツ集合して来た人たちと久々に除雪作業をする。
 積雪のため「彩遊の森を散策」に予定変更。毎回のことだがスノーシューの履き方から四苦八苦、歩き方もままならない。しばらく暖かく新雪がなかったせいか動物の足跡が見当たらない。木々の枝をチョコチョコ飛び回って囀るシジュウカラやきれいな色のカケスを観たり、遠くアナグマの森の方から軽やかに響いてくるキツツキのドラミングの音を聞きながら雪の上をのんびり歩くと、なんとも言えない豊かな気分にさせられる。
 途中から別かれた動物観察班は、カメラ備品と脚立を持ち、背中に汗をかきながら、ひたすら3つの森を歩く。昼をとうに過ぎて小屋に戻ると「脚立、必要なかったでしょう」と迎えられる。確かに、積雪があったのでカメラ設置作業に一度も使っていなかった。これが習性?、動物に笑われるなと照れ笑い。
 午後、動物観察記録を観る。その纏め方が今までと違い、より細分類し、観たい動画を瞬時に画面上に表示すると言うもので感心する。より綿密な作業を伴うと思うので頑張ってほしい。 参加者:8名
 その担当から、今回回収した録画に「アライグマ」の初映像があったとのメール。タヌキの間違いではないかと思ったが、添付画像の尻尾は「アライグマ」の様。ホームページの動画で、是非ご確認を!!


ようやく、道路脇に駐車完了 彩遊の森へ散策出発 根開き始まる、彩遊の森

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